レッスン41:「~するために」という不定詞の使い方

こんにちは。戸田です。

今日は、「~するために」という意味を表す不定詞の使い方を練習します。

動詞の原形の前に「to」を付けることで、「~するために」という意味を表すことができます。

たとえば、

to buy some notebooks.
(何冊かのノートを買うために)

という具合です。

これを上手く使うと、以下の例文ように、今までは言えなかったことを言えるようになります。

I went to the shop to buy some notebooks.
(私は、何冊かのノートを買うためにその店に行きました。)

I studied English to become a teacher.
(私は、先生になるために、英語を勉強しました。)

という具合です。


なお、ちょっと違う使い方として、動詞の「結果」を不定詞で表すこともできます。

My father lived to be ninety.

は、「90歳になるために生きた」では変ですよね。

このような場合は、「~して~になった」と解釈します。

「生きて(その結果として)90歳になった」という感じです。

以下に例を1つあげます。

My son grew up to be a scholar.
(息子は、成長して学者になった)

上の英文は、「学者になるために成長した」では変なので「成長して学者になった」と解釈します。


この他に、結果を表す表現として「never to~」と「only to~」があります。

My father went to Australia in 1984, never to come back.
(父は1984年にオーストラリアに行き、二度と帰ってこなかった)

上の英文で「never to come back」は「and never came back」のように解釈します。

I hurried to the bus station, only to miss the bus.
(私はバスの駅へと急いだが、バスに乗り遅れてしまった)

上の英文で「only to miss the bus」は「and missed the bus」と解釈します。

■ 英作文の練習

では、以下の日本語を声に出して英語で言ってみましょう。

分からないときは、すぐに英文例を確認してもOKです。

1. 私は、東京スカイツリーを見るために、東京に行きました。

2.ヒカルは、成長して歌手になりました。

3. 彼女は、英語が話せるようになるために、アメリカに行きました。

4.弟は、牛乳を取るために、台所へ来ました。

5.ヒロシは、私たちに会うために、そのパーティーに来ました。

6. 私は、就職するために、運転免許を取りました。

7. 私は、現金を得るために、私の車を売りました。

8. サトシは、もっと情報を得るために、その雑誌を読みました。

9. 私たちは、ジュースを買うために、そのスーパーマーケットに行きました。

10.ケイコは、クッキーを作るために、砂糖を買いました。

11.ヒロシは、彼の両親を喜ばせるために、最善を尽くしました。

12. 私は、翻訳家になるために、英語を勉強しました。

13.私は、映画を見るために、5時に仕事を終わらせました。

14.ケイコは、横浜に行くために、東横線に乗りました。

15.私は、友だちの近くに住むために、この街へ引っ越してきました。

16.私は、あなたにその新しい店を見せるために、買物に連れて行ったのです。

17. 私は、あなたと一緒に食べるために、食べ物を持ってきました。

18. 彼は、妻にあげるために、その花を買いました。

19.クリスは、そのデータを見つけるために、書類をチェックしました。

20.マイクは、新幹線に乗るために、駅へ走って行きました。

■ 英作文の練習(英文例)

1. 私は、東京スカイツリーを見るために、東京に行きました。
I went to Tokyo to see Tokyo Sky Tree.

2.ヒカルは、成長して歌手になりました。
Hikaru grew up to be a singer.

3. 彼女は、英語が話せるようになるために、アメリカに行きました。
She went to the United States to be able to speak English.

4.弟は、牛乳を取るために、台所へ来ました。
My brother came to the kitchen to get some milk.

5.ヒロシは、私たちに会うために、そのパーティーに来ました。
Hiroshi came to the party to see us.

6. 私は、就職するために、運転免許を取りました。
I got my driver’s license to get a job.

7. 私は、現金を得るために、私の車を売りました。
I sold my car to get some cash.

8. サトシは、もっと情報を得るために、その雑誌を読みました。
Satoshi read the magazine to get more information.

9. 私たちは、ジュースを買うために、そのスーパーマーケットに行きました。
We went to the supermarket to buy some juice.

10.ケイコは、クッキーを作るために、砂糖を買いました。
Keiko bought the sugar to make cookies.

11.ヒロシは、彼の両親を喜ばせるために、最善を尽くしました。
Hiroshi did his best to please his parents.

12. 私は、翻訳家になるために、英語を勉強しました。
I studied English to become a translator.

13.私は、映画を見るために、5時に仕事を終わらせました。
I finished working at 5 o’clock to watch the movie.

14.ケイコは、横浜に行くために、東横線に乗りました。
Keiko took the Toyoko Line to go to Yokohama.

15.私は、友だちの近くに住むために、この街へ引っ越してきました。
I moved to this town to live near my friends.

16.私は、あなたにその新しい店を見せるために、買物に連れて行ったのです。
I took you shopping to show you the new store.

17. 私は、あなたと一緒に食べるために、食べ物を持ってきました。
I brought some food to share with you.

18. 彼は、妻にあげるために、その花を買いました。
He bought the flowers to give his wife.

19.クリスは、そのデータを見つけるために、書類をチェックしました。
Chris checked the documents to find the data.

20.マイクは、新幹線に乗るために、駅へ走って行きました。
Mike ran to the train station to get on the Shinkansen.

■ オーディオの練習

今日から新しいスクリプトが始まります。

ヒロシは、以前、「MOONDUCKS(ムーンダックス)」日本全店舗における、特別メニューの提案書を提出しました。

今日は、その提案について、アメリカ本社マーケティング部のマイクに、スカイプでその説明をすることになっています。

さて、どんな提案なのでしょうか?

最初に会話を聞いて、その後で、これらの表現が実際の会話のときにパッと出てくるように練習しましょう。

下のURLをクリックしてオーディオを聞いてください。

 
以下のオーディオを再生すると、英作文だけを練習することができます。


 
考えなくてもパッと出てくるまで繰り返し練習してください。

【オーディオのスクリプト】

オーディオのスクリプトを下に掲載しています。分からない部分を確認するときに使ってください。

■Mike:
Hi, Hiro. I am Mike from the head office in California.
やあ、ヒロ。カリフォルニア本社のマイクだよ。
Nice to meet you.
お目にかかれて嬉しいよ。

■Hiroshi:
Nice to meet you, too.
こちらこそ、お会いできて光栄です。

■Mike:
Well, I read your proposal about the special menu for our Japanese stores.
ええと、君の、日本店舗向け特別メニューの提案書、読ませてもらったよ。
That was very interesting.
すごく面白かったね。
I wanted to talk about it with you, so we’ll be able to share your opinion.
それについて君と話をして、君の意見を共有したいと思っているんだ。
You suggested that it’s good to sell Japanese sweets at our coffee shops.
君は、我が社のカフェで、和菓子を販売することを、推していたね。
Can you explain more about it?
もう少し、それについて説明してくれるかい?

■Hiroshi:
Yes. First of all, I think that it’s important to have something unique about our chain coffee shops.
はい。まず始めに、私は、我が社のチェーン・カフェに、何かユニークな点を持つことが大切だと思うんです。
Japanese sweets are popular from young to senior people here.
和菓子は、若い人から年配の人まで、好まれています。
They also go with coffee and our current menu “Green tea beverages”.
それに、コーヒーにも合うし、現メニューの「抹茶ドリンク類」にもぴったりです。
Our customers will have a choice between western sweets like cakes and muffins, and Japanese sweets.
お客様は、洋風のケーキやマフィンと、和菓子の選択を持つことができるわけです。
I think that it’s a great idea to get more customers to our stores.
我が社の顧客拡大に、とてもいい案だと思います。

■Mike:
OK. I understand.
なるほど。わかった。
You gave us some sample photos of the Japanese sweets.
君は、我々に、和菓子の見本写真を何点か送ってくれたね。
They look really nice.
本当においしそうに見えるよ。
You said that there are ways to sell those sweets efficiently.
君は、和菓子の効果的な販売戦略もある、と言っていたけど?
May I ask you about that?
それについて聞いてもいいかな?

■Hiroshi:
Yes. Japanese people like limited-time products.
はい。日本人は、季節限定商品が好きなんですよ。
Special seasonal products are more popular than all year around ones.
季節限定商品は、通常商品より、人気があります。
So, it’s good to change the Japanese sweets menu every month according to the season.
なので、季節によって、毎月和菓子のメニューを変えていくといいですね。
In that way, we’ll get more attention from people.
そうすると、もっと一般大衆の目を引きますよ。
I think that lots of repeaters will come to taste the different sweets every month.
多くのリピーターが、月替わりの和菓子を食べに、毎月来ると思います。
I think this will make a big difference.
これで、大きな違いが出ると思います。

■Mike:
I see.
なるほどね。
You know, we can apply that seasonal marketing technique to our cakes and muffins, too.
あのさ、その季節限定商品のマーケティング戦略って、我が社のケーキやマフィンでもできるわけだよね。

Do you think having Japanese sweets is still important?
和菓子をやる重要性ってあるのかな?

■Hiroshi:
Yes, I do.
はい、あるんです。
Lots of people have food allergies these days.
最近、アレルギー体質の方々が多いんですよ。

Nuts, eggs, dairy products, flour are the most common allergen.
ナッツ、卵、乳製品、小麦粉などが一番のアレルギー源なんです。
Those are often used in cakes, muffins and cookies.
それらは、よくケーキやマフィンやクッキーなどに使われていますよね。
On the other hand, most of Japanese sweets don’t use them.
でも、ほとんどの和菓子は、それらを使わないのです。
They are mainly made of rice, beans and sugar.
和菓子の主要材料は、米、豆、砂糖です。
Customers with food allergies still can have a chance to eat something sweets at our coffee shops.
アレルギーをお持ちのお客様にも、我が社のお店で、何か甘いものを食べていただくことができるのです。

■Mike:
That’s true.
そうだねえ。
Well, I was very impressed with your proposal.
うん、君の提案には、とても感服したよ。
I think we’ll seriously think about this plan.
真剣に案を詰めていこうと思っているよ。
I’m going to Tokyo next month to see some of our stores and have a sales meeting.
来月、店舗視察と営業会議で東京に行くんだ。
May I ask you to prepare for a more detailed presentation about this project?
この案件について、さらに詳しいプレゼンテーションを準備しておいてくれるかな?

■Hiroshi:
Sure. I’m very excited.
もちろんです。光栄です。

■Mike:
Me too.
ぼくもだよ。
I’m really looking forward to seeing you next month in Tokyo.
来月、東京で君と会うのを楽しみにしているよ。
I will stay there for two weeks.
ぼくは、東京には2週間滞在する予定なんだ。
We can get together and talk about this plan in details.
一緒にこの案件について、細部まで話を詰められるね。

■Hiroshi:
OK. Well, I will be at the airport to pick you up when you come.
はい。あの、マイクさんがいらっしゃる時、空港にお迎えにあがります。
May I ask your schedule?
スケジュールをお聞きしてもいいですか?

■Mike:
Let me see…I will arrive at Narita airport at three o’clock on the 10th next month.
ええと…来月10日の3時に成田空港に着くよ。

■Hiroshi:
OK. I will be waiting for you at the arrival area.
わかりました。では、到着エリアで、お待ちしております。

■Mike:
Thank you. I’ll send you my itinerary later.
ありがとう。後で、旅程表を送るよ。
It was nice talking to you, Hiro.
ヒロ、君と話せてよかったよ。

■Hiroshi:
Thank you very much, Mike.
ありがとうございます、マイクさん。
I’m looking forward to meeting you.
お会いできるのを楽しみにしています。

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